DAHON Curl i4
自身購入バイクの中で、間違いなくワースト1。
あまりに印象悪すぎて、今となってはもう一度買おうかと今更思ってしまうほどです。個人輸入やネット販売が広がりを見せている今、あえて書いておこおうと思います。
私にして覚えている限り初のフルノーマルで購入。
DAHON版ブロンプトンとも言われることもあるようですが、まあスタイルはその通りだと思います。
乗ってみると確かに同じ方向を目指したことは容易に分かります。
ブロンプトンも所有したことも、乗ったこともありますのであえて言います。
”比較することにあまり意味はありません”
【基本スペック】
STUREMY-ARCHER 4-SpeedRevo Speed Shifter
STUREMY-ARCHER 4-Speed Internal Gear
いきなりの高級パーツがついてます。
高価なパーツと言ったほうがよいかもしれません。
・シフトフィーリング
SRAMやSHIMANOの所謂グリップシフトと遜色ありません。
・調整
経験値の差がもろに出ます。
正解を経験している方が調整を行えば問題ないと個人的には考えています。
・ギア比
ここは強烈に好き嫌いが出ます。数値を並べてもわかりにくいので言葉でいうと、1Sは軽いです。4Sはかなりオーバードライブです。特に4Sのギア比が相当重いのはどのインプレにも共通しています。
とはいえストップ&ゴーが多い街中ではやはりレボシフトは便利です。
そして極端なギア比が結果的にシチュエーションを選ばないそれなりの走行性能をこの車体に与えているのも事実です。
ただしここで要改善点が
ハンドル幅が490㎜と狭いです。
ノーマルのエルゴグリップに自然に手を載せる状態でポジションをとると実質は460㎜~470㎜相当の感覚。
これでは流石に操作に難が出てきます。
そんな訳でまずはハンドル交換。
廃番のDAHON純正OPだった kinetix handlebar(キネティックスハンドルバー)に。
定番のERGGONグリップに。
上記2点の改装でハンドル幅の問題を満足いくレベルで改善。
同車種を検討している方にはお勧めのカスタムポイントです。
もちろんハンドル幅を広げたことによる折り畳み機構への影響はありません。
TEKTRO Dual Pivot Aluminum caliper brakes
DAHON Custom Brake Levers
このブレーキとにかく利きません、止まりません!
調整したらとか、シューを変えたらというレベルではもはやありません。
なのでここも躊躇なく交換。
DIA-COMPE BRS 202に交換の上、念には念を入れてシューも105グレードに交換。
いつもであればインナーとアウターもSHIMANO製に交換するのですが、今回はインナーのみSHIMANO製に変更。
またブレーキが利かない原因の一因であるレバーですが、今回はそのまま使用しました。
アウターケーブルとブレーキレバーはDAHONロゴ入りのオリジナル品であった為、今回はそれを生かすべく交換していません。
(ちなみにレバーのロゴもブロンプトンを模倣したようにどうしても見えてしまう)
もちろん前提として、キャリパーとシューの交換で制動力に一応の合格点を与えれたからであり、そうでない場合はブレーキも交換していました。
敢えて交換の際はキャリパーブレーキ用レバーを選びましょう。
ノーマルは私が見る限りではVブレーキ用レバーにか見えません…
DAHON Ergo Comfort Saddle
セラロイヤル製のクッション性の高いサドルが付いています。
私自身は特にサドルに拘りは無いのですが、流行りのショートノーズデザインのサドルに変更。
後にDAHON純正のサドル(VERO製)に変更。
TOPEAKのダイナパックを追加したこの形が一応の着地点となりました。
タイヤは元よりschwalbeですしそのまま使います。
”16インチ折り畳みとは思えぬ圧倒的な剛性感”を持った優秀なフレームは、この程度のカスタムで存分に性能を発揮します。
この車種、フロントフォークの付け根が非対称で設計されていたり、ハンドルポストも専用で設計されています。おそらくはそれが功を奏しています。
だからこそというか、ハンドル周りはさておいても、ブレーキの件は本当に残念。
そしてもっと残念なのはシートポスト。
なんとこの車種、どれだけシートポストを強く固定しても左右に回る構造上のリスクがあります。今回私はそれにあたってしまいました。シムがどうとかいう問題ではありません。
そして更に最悪なのはこの事例の発生原因を販売代理店が理解していません。
問題解決までに実に1か月以上店舗に預け、そこから更に2か月代理店に預けることになりました。
幸い私の場合は最終的にお世話になっているショップで直して頂けました。
販売店と代理店には当初より交換を求めたわけでは無いです。
有償でも構わない旨も話しています。
にもかかわらず原因不明のまま数か月放置されました。
状況確認は全て私から。
そりゃ怒りますよね、普通。
ちなみに数か月たって解決しないので、その旨Facebookに上げたら、5chでモンスタークレーマーだの、工業製品だからハズレがあって当たり前だの、メーカーが直せないなら自分で何とかするのが当たり前だの、自作自演だの、まあ散々書かれてましたね。
この自転車に関しては
何を買うか<何処で買うか
の重要性を心の底より理解しました。
例えば仮に上記を全てスルーしても…
AMAZONであるときに突然半額で売られてたらどう思いますか?
現行のモデルが半額で売らてれるなんて想像もつかないですよね。
既に購入済みのユーザーは衝撃を受けるだろうし、運よくそのスーパープライスで購入出来たユーザーは未調整の自転車に苦しむわけです。
繰り返しになりますが
何を買うか<何処で買うか
です。
長々と書きますがまだ残念なところはあるんです。
それは最終的に小さくなるまでの過程。
実際も非常に小さくたためるのですが…
まずこの状態にするときに少しコツが要ります。
ロックを外して車体を持ち上げると、リアが前方にスッと来…ません(笑)
途中で止まるので何となくもう一段高く自転車を持ち上げて、よいしょっと車体の下に入れる形になります。
一発で収めるには少しばかりコツが要ります。
特にブロンプトンユーザー、もしくはそのイメージが強い方はその感覚の違いに戸惑います。
Y’sロードさんポータルサイトより引用http://www.ysroad.net/shopnews/detail.php?bid=473047
Y’sロードさんポータルサイトより引用http://www.ysroad.net/shopnews/detail.php?bid=473047
サドルは抜いてフレームの間に収納したり、同じく左ペダルもシートチューブ横に収納したり出来るのですが、これ、意外とスムーズに出来るまでに慣れが必要です。
Y’sロードさんポータルサイトより引用http://www.ysroad.net/shopnews/detail.php?bid=473047
ブロンプトンより小さくすることを至上命題にしたのか、そこにたどり着くまでの工程が正直面倒です。
長くなる一方ですのでまとめていきます。
あくまで個人的感想です。
◎フレーム剛性
◎折り畳みサイズ
△折り畳み方法
△少ないカラーリング
×ハンドル周り
×ブレーキ
16インチ折り畳みとしては面白い存在で、価格を考えると十分にアリな自転車です。
特にこの自転車に関してはおそらく在庫がまだ普通にあります。この物不足の昨今、そういう意味でも貴重です。
ただし
代理店の問題解決能力には非常に疑問に思うところがあります。
頑張っているのでしょうが、もう一方の代理店には遠く及びません。
よって
近くにこの車体の構造を深く理解した「強い」専門店、販売店がある場合は、選択肢に入れて後悔しない車種です。ない場合は絶対に入れてはいけない車種です。
不遇の名車だと思います。
それでもと思う方、如何でしょう?