tern HSD P9
今回縁あってこちらを妻用に手に入れました。
ternブランドでは今まで通りの折り畳み機能を持つVECTORON(ヴェクトロン)とハンドルポストのみを畳めるHSDが展開されています。今回はハンドルポストのみを畳めるHSDのほうを手に入れました。
何故HSDか?
”適応身長の幅が非常に広い”
その驚きの調整幅は
”身長150〜195cm”
こうなればもう買わない理由が見当たりません。
”妻でも気楽に乗れる世界で唯一のebike”
という訳で購入に踏み切った次第です。
ほめ過ぎですが、ちゃんと理由があって褒めてます。
そこを具体的に触れていきます。
”適応身長の幅が非常に広い件”
✓シートポスト
テレスコピック シートポストです。
これにより折りたたみ時のサイズをより小さくできます。
さらには身長かかわらず適正ポジションをとる事がとても簡単になっています。
今回はより低い身長でも対応できるように上部シートポストをトムソン製のオフセット無しのものに変更しています。
(変更後)
角度調整の目盛りも重宝します。(変更前)
この数cmの違いが大きい! 余談ですが、別売りでも購入可能です。
※同じternブランドですがhsdに装着されているものとは異なります引用元:ec.cb-asahi.co.jp
上記の例に挙げた製品だとノーマルポストと比較して最大120-140 mm短く収納でき、同時にノーマルポストと比較して最大30-90 mm長く伸ばす事も可能になります。
テレスコピック シートポストイメージ図
引用元:https://www.ternbicycles.com/jp/bikes/471/hsd
シートポストの件は公式HPでは取り立てて強調されて記載されていません。
しかしながら試乗などした際には確実に体感できるポイントです。
✓ステム
そしてこのシートポストとセットで外せないパーツがAndrosステム。
工具無しでポジションを調整できます。
もはやternユーザーさんにはおなじみのアイテムです。使ってみるとその便利さが分かります。
この2点(テレスコピック シートポスト+Androsステム)をもってして”適応身長の幅が非常に広い”…とは言ってないのがまた良いところ。
真面目に作ってますよね。
2点以外のパーツも見ていきます。
✓ハンドル
握りやすい角度のバックスウィープを採用したハンドルが最初から装備されています。ハンドル幅は60cm。
✓グリップ
ERGONグリップのLサイズが標準装備されています。ちなみにLサイズとSサイズは長さの違いではなく、グリップそのものの太さ(周長)の違いとなります。
Sサイズが92mm径。Lサイズが102mm径となります。話はそれますが以下記事もよく纏まっていますのでご参考まで。引用元:www.zitensyadepo.com
✓サドル
縁の下の力持ちな幅広のサドル。
見ての通り非常に幅広いです。 サドルに関しては広いのが100%良い訳ではありませんが、身長にかかわらず、ある程度の位置決めが行いやすいという意味ではクッション性含め非常に考えられています。
これらの考えられたパーツが、ternがいうEasy-Step Frame Designのフレーム、所謂とても跨ぎやすいフレームに備えつけられているわけです。
そりゃ適応身長の幅も広くなるというもの。
往々にしてコストダウンを図るパーツ群に拘ってアセンブルされいるのは個人的には大変好感度が高いです。
”気楽に乗れる件”
どんな自転車でも気楽に乗れますが、今回は”ebikeとして気楽に乗れる”という点がポイントです。
これにはもちろん先に触れたポジションの件が大きくかかわっていますが、このebikeに搭載されているドライブユニット、BOSCH(ボッシュ)のActive Line Plusの特性が大きく影響していると考えています。
ちなみに我が家にはSHIMANOのSTEPSのE8080シリーズ搭載のクロスバイクがありますが、こちらは妻曰く”違和感ありすぎて怖い”らしいです。
共にアシストスピード上限は24km
BOSH:(連続)定格出力250W 最大トルク50Nm (OFF状態を除く選択モード4)
SHIMANO:定格出力250W、最大トルク70Nm(OFF状態を除く選択モード3)
定格出力表示と最大出力表示の違いなど少しこむづかしい話は置いといて、この最大トルクの違い+選択モード数の違い、大きな意味でメーカーの味付けの違い。
言ってしまえばBOSHの味付け、HSDの走行感覚が今回は妻のフィーリングにピタリと合ったのでしょう。
正直ebikeを購入するまでは走行感覚はそんなに気にしていませんでした。
”楽なんだろうね”ぐらい。
気にした項目と言えば”アシスト状態での走行可能距離”ぐらい。
今なら声を大にして言えます。
走行感覚>数値
ポジションの件も含め、ぜひ試乗してみることを強く強くお勧めします。
安い買い物ではありませんし、長くつきあうには本当に最初の感覚が大事ですよ。
全てが高いレベルで一致して”ebikeでしか見れない世界”の扉が完全に開いたとき、自転車ライフは激変しますよ。
✓ABUSのサークル錠 この自転車、このタイプの自転車には珍しく、標準でサークル錠がついています。
たかが鍵、されど鍵。
私を含め、ママチャリを普段乗らない人にはどうでもよい!?話なのですが…。
これがついていることによって利便性が格段に上がっている、気楽に乗りやすいのも事実です。
※もちろん防犯上追加のカギも使っています
✓前後ライト バッテリーから給電されるライトも標準装備です。
特にこのフロントライトが明るい。
普段は後付けライトを使用していますが、やはり利便性の優れたものは乗る人の自転車ライフの満足度を更に高めますね。
✓チェーンガードこれがある事により乗ろうと思ったその時に着ているものを気にせず乗れます。
実はこれも意外なほど現状のスポーツ系ebikeには装着されていません。
マッドガード(泥除け)と違い、後からオプションで装着するのも簡単ではない為(そもそもアフターパーツがあまり存在しない)、最初からついているのはありがたいです。
✓フロントサスペンション+太いタイヤ
意外に思われるかもしれませんが、これもあると嬉しい機能です。
フロントのみですがスルーアクスルです。
そしてローター径180㎜。
この恩恵は計り知れません。
”サスなんて重いだけ”
はい、その通りなのですがそれはあくまで乗り慣れている人、具体的に言うなら”段差を見れば自然に前輪を少し上げれる”人の話。
ドライブユニットの重さゆえに往々にして車体重量が増すebike。太いタイヤとフロントサスペンションがもたらす”多少の段差はものともしない走破性”がもたらす安心感は想像以上のものがあります。
各種調整可能です。街乗りでもちゃんと仕事をしています(ストローク跡が見えますかね?)
ちなみにこのフロントフォーク、耐荷重が170㎏もあります。抜群のエアボリュームのSchwalbe Big Apple20×2.15
国内代理店取り扱いサイズは20×2.0よりもう1サイズ太いです。
一部がとがっている仕様では無く、こういう各パーツ、各部分がしっかりと機能している自転車の事を”いい自転車”と言うのだとほんと乗れば実感します。
✓ロングホイールベース
長いです(下はBB~リアアクスル中央)
低いです。
しっかりしたパーツと強靭なフレーム、低重心にロングホイールベース。
乗りにくい理由は特に見当たりません。
乗れば乗るほど楽しいHSD、ママチャリではないebikeを検討中なのであれば、選択肢に入れて間違いない車体だと個人的には考えます。
仮に検討中で無い方も、近くでの試乗会にはぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょう?ほんとに”いい自転車”ですよ。
詳細スペックなどは公式HPにてご確認下さい。
でも繰り返しになりますが、この自転車の魅力はスペック表以外のところにありますよ。
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